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2002年6月18日(火)
経済学書を使った愚民政策
最近経済学書にはまっていて、何冊かの本を読みましたが、
日本の経済学書は完全に2通りに分けられるように思います。
一つは純粋に経済の現状を分析している本。
もう一つは、誤った情報をたれながし、情報をかく乱している本。
去年の本ですが、「円の支配者」リチャ-ド・A・ヴェルナ-著(草思社)
という本は前者の部類に属する良書です。経済学の基本に忠実に日本の現状を
分析しています。私はこの本を読んで初めて知ったことなのですが、
皆さんは
日本政府が日本銀行に円を借りることを「借金」ということが正しいか
どうか知ってますか?。
正解は、なんと驚くなかれ、これは借金とは言わないのです。
日本政府がその信用において通貨を発行したに過ぎないという訳です。
これは通貨発行者の義務なのです。
だって、人口が倍に増えて経済規模が2倍になれば通貨は2倍必要になります。
これはその国の政府が責任をもって供給しなければなりません。小学生でも分
かる理屈です。
日本の借金が600兆だとか言っている本はいきなり基本が間違っているんで
す。
普段新聞、テレビなど伝えられている情報が完全に嘘だったことに本当に驚き
ました。
それからリチャ-ド・A・ヴェルナ-さんはこんなことも言ってます。
「不良債権の処理は会計上の慣行であって、実際の経済活動にはべつに影響し
ない。」
えっ?
って思いません?、
だってテレビや新聞では毎日のように不良債権、不良債権っていってるんです
よ。なのに「実際の経済活動にはべつに影響しない」って言いきってるんです。
私達が求めているのは「実際の経済活動」を活発にすることなのに!!・・
確かに私がみずほ銀行の担当者だったとして、不良債権が100兆円あったっ
て、日銀が貨幣を印刷して貸し出してくれるのならいっくらでも金貸せますよ。
どうぞ1000兆でもいくらでももってってくださいってなもんです。
実際にみずほ銀行には日銀がついているでしょうから、
「不良債権処理が最優先課題」っていうのは我々大衆への目くらましでしかな
いって訳です。
そりゃ、そうだわな。実際の経済活動を活発にするためには
「すっごい面白くって誰もがお金を払いたくなるおもちゃを発明する」とか、
「庶民が買わざるえないすっごい便利なスーパー家電」をつくるとかしなきゃ
だめにきまっとるわな。
会計処理のマジックで景気がよくなるならこんな楽なことはないわな。
って言うわけで皆さん、毎日アイデアを磨きましょう。
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