店長のひとりごと


このページでは教科書と準拠する参考書等だけがご注文になれます
その他の書籍のご注文は こちらでどうそ=>

一部の出版社では雑誌のご注文もいただけます。
小学館、集英社、祥伝社、白泉社、昭林社は こちらでどうそ=>

ご意見、お問い合わせは以下にどうぞ
メール: mail@ogawashoten.co.jp


2002年6月29日(土)

近代日本史の実体 

田原総一朗 「日本の戦争」(小学館)2000年11月
中田一郎  「日本の独立自尊」(富士社会教育センター)2002年2月

この2冊はどちらも

「日本はなせ無謀な大東亜戦争(太平洋戦争)に突入してしまったか?。」

を筆者なりに分析し、見解を記述している本です。

是非読み比べてみてください。

私は、自分の浅はかさや、社会のどろくささ、その他様々な感覚がごちゃまぜ
になってしまって、なんだか胸が苦しくなりました。

今から12年ほど前、私が社会人になって2年目の25才の頃、寝坊した日曜
の朝まず見る番組は
「田原総一郎のサンデーモーニング」
でした。

アフターファイブの居酒屋で、たまに出演している政治家の評論なんかもした
りして、いっぱしの社会人になった気になって無邪気に自己満足してました。

なみいる政治家を相手にして少しもひけをとらない田原総一郎に「尊敬」の念
さえいだいてました。

団塊の世代で・・・
学生運動とかやって・・・
権力と闘って・・・

先の戦争についても確固たる知識と確信を持ち・・・

その田原総一郎が語る「近代日本史」のなんと空虚なこと!!。

私がまだ小学生だった頃、父や2番目の叔父がよっぱらってよく言っていたこ
とば、

「天ちゃん」

天皇陛下を指しているのだけれど、
それを言っている、聞いている人達の微妙な表情・・・

家での宴たけなわの頃、今は亡き一番上の叔父が歌い出す軍歌と、
それに対する父達の反応・・・

子供ながらに、いや子供だからか、

「何でこんな顔して話すのか?」

とても不思議に思ったことを鮮明に覚えている。

私はその父に

「今頑張れば歳をとって楽ができる」

と教えられた。これは完全に間違いである。今の時代にあってこれを真に受け
る人は居ないだろう。

父も今は71歳、圧倒的に弱まった吸収力、向上心。
息子である私には彼の「男気」が全く見えない。
「潔さ」が全く感じられないのだ。

これも時代と関係があるのかないのか?。
私が長くつきあってゆかなければならない問題なのだろうと思う。