店長のひとりごと


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2002年7月8日(月)

今、なぜ私たちは不安なのか? 内橋克人「不安社会を生きる」文春文庫

今、日本に起きている様々な事件を通して、それらの正当な解釈方法を考えさ
せられる本です。

「今、なぜ私たちは不安なのか?」

これこそ私が毎日考えている疑問ですし、また最も多くの日本人が悩んでいる
疑問だと思います。最近ビジネス書がけっこう売れている(らしい)のもこの
疑問を解決するためといって良いでしょう。
この言葉がこの本の第1章のタイトルになっています。

この本の中には普段新聞、テレビに現れない特別重要な情報が入っています。
例えば、

「いま、日本の年間輸出額は52兆円。うち17兆円、すなわち32%はトヨ
タ自、ソニー、ホンダ、キャノンなど10社が稼ぐ。上位30社なら50%に
達する。それら国際競争力の強い世界企業をさらに強くすれば、日本経済は再
び復活する、という幻想に小泉氏(総理大臣)らは酔いしれているのだ。」

小泉氏が酔いしれているかどうかは別にして、この数字、すごいと思いません?。
たった30社で日本の輸出の半分をかせいじゃってんですよ!。
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・・・
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と、すれば、日本は輸出で食っているから、これらの輸出企業をどんどん強く
しなければおまんまが食えなくなるんですよね。
・・・
・・・
・・・
でも国としては別の選択肢もあるよね。
輸出をあきらめて買えない品物は自給自足する。
・・・
でも軍需品の石油や金属は買わなければ、国を防衛することさえできなくなる
ので無理ってことかあ・・・。
・・・
じゃあ、アメリカの1州にいれてもらうのはどうだろう?。
・・・
不確実な要素が多すぎてなんとも判断できないですよね。
・・・
・・・
・・・
と、すればやっぱり輸出企業を強くすることしか現実の選択肢としてはありえ
ないわけで、
・・・
そのためには従業員や下請け企業には多少の犠牲があっても頑張ってもらうし
かないわけで?

・・
・・・
あれ?
なんだ、正しいじゃん!!。

逆に何でこんなこと公にできないんだ?。
・・・
あっそうか、これこそ国家機密だよな、だって他国からの防衛の為の政策なん
だもんね。




もうひとつ、面白い情報。

「(日本人の中で)貯蓄が二千四百万円を越える富裕層の多くは六十歳以上で
あり、多くはすでにリタイヤした人々だ。これらの階層が貯蓄総額の五〇パー
セント以上を保有している。」

これ、97年11月にかかれたものですから、現在はもっと上がってるでしょ
う。
すごい社会ですよね。

リタイヤした人が全貯蓄額の半分以上を保有している!。
おそらく世界中の人類の歴史で初めての状態なのではないでしょうか?。

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アイデアと労働力と資本があって初めて起業できるわけで、
アイデアと労働力は圧倒的に若い世代がもっているわけで、
資本の元、すなわち原資は圧倒的にリタイヤした人がもっているわけで、
日本にはこの3つを兼ね備えた人がきわめて少ないわけで、
って、
これで新しい事業を起こす活力がでるわきゃねーだろ!!!。
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でも、国が国民に「貯蓄を奨励」するならば、「倹約は美徳」とキャンペーン
を行うよりはこのままのほうがてっとり早いっすよね。

ある意味これで良いのかも、
だって私の場合だって、性格と無知から無駄遣いをしちゃうことはあります。
今の給料じゃあ、子供のおむつやら、ミルクやらで無駄遣いすらできないんで
すから。じいさんの所に強制的に貯金させられてると思えば、まあそういうこ
とも必要なのでは?。と思ったりもします。

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おー、ひらめいた!!。
今、「経済戦争中」だから、「貯蓄を奨励」して「輸出攻撃」のできる産業に
重点的に投資してるんだ。
「倹約は美徳」キャンペーンするとあからさま過ぎるんで「内需拡大」とか、
「ベンチャー育成」だとか「リップサービス」してるんだ!。

しょうがないか、今「経済戦争中」だから国民は我慢を強いられるんだよね。
先の戦争の時も庶民はこんな「不安な気持ち」だったんだろうね。
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・・

えー、先の戦争ではこの判断で何十万人もの人が死んだじゃん!。
じゃあやっぱり「この戦争も放棄」するべきなんじゃないのか?。








これは私の本能的な感覚なんだけど、こういう時は自分の身の周りで可能な改
善をしてゆくのが良いと思う。


頼むから、じじいと対話する手段を提供してくれぃ!!=>国
そうすりゃ、おのずとアイデアと資本があわさって良いことができるわい。

「そんなことまで面倒みれるか」

って意見もあると思うけど、ほんとじじいって下の世代の話を聞かないんだわ。

だれかじじい語の「通訳」してくれー。